1968-04-26 第58回国会 衆議院 運輸委員会 第21号
そして、港湾における労働者の不足ということでございますが、この問題は港湾に限ったことでなく、全国的な問題でありまして、特に私の強調したい点は、横浜港におきまして月間六百二十五万トンの揚げおろしに必要なギャング数——ギャングと申しますのは、これは船内荷役に必要な一つの作業単位でございます。ですから一ギャングと申しますのは、十五名から十七名で構成されております。これが約八千ギャング必要であります。
そして、港湾における労働者の不足ということでございますが、この問題は港湾に限ったことでなく、全国的な問題でありまして、特に私の強調したい点は、横浜港におきまして月間六百二十五万トンの揚げおろしに必要なギャング数——ギャングと申しますのは、これは船内荷役に必要な一つの作業単位でございます。ですから一ギャングと申しますのは、十五名から十七名で構成されております。これが約八千ギャング必要であります。
ところが、横浜でいいますと、ギャング数の想定から地区審議会で始まりまして、初めから足らないことがわかっている形で取りきめが行なわれる、これは月頭、月末の集中配船との関係がありまして、港湾運送業者の立場からすると波動性が強い。だから常用の形でいつも雇っておるということは企業収益、企業経営の面からプラスではない。
そうしなければ、港湾労働者の人手不足、ギャング数、口数不足などは片づかない。一例をあげておきますが、ある組合の大会に私は顔を出した。そこの三十くらいの若い方でありますが、一ギャング編成十六名で船内に出かけていった。さて、重いものをかつぐところに行ったところが、ほかの連中はぶらぶら遊んで、さっぱりかつがない。しようがないから、その人は腕力もあり体力もあるから、一生懸命かついだ。
その後の情勢を見ますと、若干労働者が不足だ、そのために滞船時間が多少延びたということもございますし、またギャング数につきまして人数を調整したために荷役がおくれたということはございますが、特に不荷役船が出たというような実績はございません。何とかやっているという実情でございます。
そこでこのギャングなんですが、つまり優先班なんですが、この優先班というのは大体八十口くらい、つまり臨時雇いで、日雇いで編成しなければならないギャング数八十口、これが一応登録をしたいという形の中で地区職業安定審議会で提起をされているわけであります。ところが、そのほかに全く登録を求めていないやみが、業者の言い分だけで三十口あるのです。
神戸におきましても、業者の間でそういう申し合わせを最近行ないまして、そういうことをお互いに見張ってやらないようにしようということをやっておるようでございますが、実際問題としますと、そのために港湾のいわゆるギャング数と申しますか、荷役の口数が満足にできないという問題が出て参りますわけで、そういう事情で、今はしかし単なる荷役という面だけからそういう違法な行為を許すべきじゃないということで、ギャングの数を